井出コンタクトレンズ

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コンタクトレンズの問題点

2000年8月号

★ 今月はコンタクトレンズの問題点のお話です。

 現在のコンタクトと云えども、イイコトづくめの訳ではありません。

 まだまだ改良の余地があるのです。特に最近、近視、遠視、乱視を手術で治すことが出来るようになって、視力獲得にメガネ、コンタクト以外に手術という選択肢が新しく増えて、「手術がかなりいける」となって来たので、一層コンタクトが挑戦を受けているのです。

 近視の手術は現在片眼で30万しますが、3万のコンタクトを2年ずつ取り変えるとして20年で30万となって付属品や手間のことも考えると、経済的にはドッコイ ドッコイだという事情もあります。

 そこでコンタクトの問題点ですが、以下の5点に改良の余地ありと云われます。

1.もっと快適に装用できるように素材やデザインを改良できないか。
 (これはドライアイの患者さんからの要望です。)
2.近視手術では、最初のうち術後に角膜の表面の層(角膜上皮細胞)に変形の見られることが問題となっていましたが、手術方法が変わるに従って変形が少なくなってきたため、コンタクトの障害として角膜上皮細胞の損傷の方が問題となって来ました。
3.角膜の感染について。ハードで5万人に1人、ソフトで1万人に1人位重篤な感染が起こると云われ、この発生を更に下げることが望まれています。
4.コンタクトは、角膜を裏打ちしている一層の細胞層(角膜内皮)にストレスを与えると考えられ、ストレスに弱い角膜の人は20年30年とコンタクトを使用できません。この角膜内皮への影響のもっと少ないコンタクトの開発が望まれています。
5.費用の問題

 このことは始めに述べました。近視手術の費用が30万から20万、更に15万と下がってくればコンタクトの方も一層安く入手したいというユーザーの要望が高まるのでその対策が求められます。