井出コンタクトレンズ

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コンタクトレンズの価格・広告

2000年3月号

★コンタクトレンズの価格について

 日本国内のコンタクトレンズの伸び率を出荷額で見ますと、ハードコンタクトレンズが1995年度は-4.6%、1997年度は-3.2%の微減、ソフトコンタクトレンズは1992年以降1997年まで連続して毎年平均20%台以上の大きな減少になっているそうです。
 それではそれらの減少分は何処へ行ったのかというと、すべて使い捨て(ディスポーザブル)コンタクトレンズ(一日毎に交換するタイプ)、頻回交換レンズ(1週間毎、2週間毎など一定のサイクルでレンズを使い捨てるタイプ)へ移っているのです。
 これらの事実から使い捨てコンタクトレンズの販売価格は将来さらに下がってくる傾向が強まるものと推測されるといわれています。

★コンタクトレンズの広告について
 一般大衆が使用する医療器具のうち、広告が認められているのは体温計血圧計コンタクトレンズの三品です。体温計や血圧計は直接人体に障害を及ぼす恐れはまず考えられませんので良いのですが、コンタクトレンズはそうではありません。コンタクトレンズが何故体温計や血圧計と一緒の扱いになってしまったのか不思議でなりませんが、これは当時のお役人の決めたことで、その理由は不明であるといわれています。
 井出コンタクトはあまりえげつない広告をしたくないと思いつつも、山形県眼科医会の一員として量販店と対抗するために、やむを得ずにホームページを開設してたびたび販売価格に関するニュースを取り上げています。本当はコンタクトレンズの販売価格についての広告宣伝などはしないほうがいいと思いますし、その前にコンタクトレンズに小売価格を設定しなければ何%オフという宣伝もできなくなっていいと思うのですが、一旦小売価格を決めてしまったものは自由価格に変更できないのだそうです。
 それに「公正取引委員会」というのがあって、お客様のために「より良い商品をより安く」という大前提のもとに大きな目を光らせていますので、もしも眼科医会が話し合って皆で小売価格を例えば30%オフにしようなどと決めたりすると独占禁止法違反となって、たちまち怒られてしまいます。
 だから今では眼科でもコンタクトレンズの価格はバラバラになっています。井出コンタクトでも「量販店に決して負けないお値段」といった程度の広告はさせていただいております。アメリカでは手術まで「いくらでします」と広告している州があると聞きます。
 世の中が全体的に規制緩和の方向に向かっていますので、コンタクト広告についてもこれから先、規制するのは難しいことなのかも知れません。