遠近両用の使い捨てコンタクト
2000年7月号
今度新しく遠近両用の使い捨てコンタクトが発売になりました。(ハード、ソフトは前からありました。)
今まで近眼用のコンタクトを使用していて老眼が始まって近くが見えにくくなった方は、
1.コンタクトの上から老眼鏡をかける。
2.この際コンタクトをやめてメガネにする。
3.遠近両用のコンタクトにする。
の三つの方法が考えられますが、3の方法を選択しようとする人にはお勧めのコンタクトです。
この他、今まで正視でコンタクトを使っていなかった人で老眼になった人にも3はお勧めですが、今までコンタクトを使っていないので、いきなり遠近両用の使い捨てコンタクトを使ってみようとすると、はじめのうちはとても柔らかくてコンタクトの装着に慣れるのが大変です。しかし、その期間を努力して通り過ぎれば快適な生活が送れます。遠近両用のコンタクトなんてどうして出来るのかメガネの事を考えると不思議に思われる方も多いと思います。と言うのは、コンタクトは角膜の上でクルクル回転してメガネのレンズのように一ヶ所に定まらないからです。そこでちょっとした工夫がしてあります。即ち中心の一番小さい円形部分から遠方を見て、その周りに巾の広い輪状の近用部分があり一番外側にまた輪状の遠用部分があるのです。こういうのを同時視型のコンタクトといいます。光はコンタクト全部を通して目の中に入ってきますが、近くを見るか遠くを見るかを賢い脳が選択してくれますので混乱する事はありません。