乱視と矯正
2004年4月号
桜の便りも少しずつ南から聞こえてくる季節となりました。
ここ山形も雪解けの田んぼのあぜ道に若草色のふきのとうが顔を出し、春の訪れを告げています。
今回は「乱視と矯正」について簡単にお話したいと思います。
正常の眼球は角膜から取り入れられた光が網膜上で焦点が合います。近視の場合は、角膜のカーブが強いか、または眼球そのものが通常より奥行きがあるため、光の焦点が網膜より手前で合います。
~ コンタクトレンズによる乱視矯正 ~
乱視の人がコンタクトを選ぶ時、ハードコンタクトレンズを選択するのが一般的です。それは涙液レンズが関わっているからです。
そもそもハードレンズはその通り硬いものです。そして形状が球面です。これを歪んだ角膜上に乗せることにより凹凸部分に涙液がたまります。(涙液レンズ)この二つの相互作用によって乱視を矯正してくれるのです。
しかし、問題として装用感の悪さです。ゴロゴロしていて違和感があります。よりよい装用感を求める方には乱視用ソフトコンタクトレンズがありますが、視力の矯正は劣ります。一度、試してみたいと考えている方は、使い捨てのコンタクトレンズから始めてみることをお勧めします。2週間交換タイプと一日使い捨てタイプが発売されており、当店でも取り扱っておりますので、お気軽にご来店下さい。