コンタクトレンズと目薬
2003年11月号
コンタクトレンズには、大きく分けてソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズがあります。
ソフトコンタクトレンズは、親水性の素材で作られており、レンズ自体が水分を吸収してゲル状になっています。異物感が少なく、装用感は良好ですが、涙に含まれる蛋白質や細菌などが付着しやすいという欠点があります。そのため、レンズを付けたままの点眼は、点眼剤の成分(薬物や保存剤、色素などの多くの物質)を吸着保持し、レンズを性状に影響を与えるだけでなく、眼にも刺激を与える恐れがあります。
また、ハードレンズであっても、ソフトレンズに近い素材を使用しているレンズもありますので、点眼後すくなくても5~10分程度してからレンズを装用することをお勧めします。
コンタクトレンズ装用時の不快感に用いれる人工涙型の点眼剤にも防腐剤が含まれている物は注意が必要です。レンズに防腐剤が吸着することがありますので、防腐剤を含まない物をお勧めします。
また、花粉症などで目薬とコンタクトを同時に使用しなければならない方は、使い捨てレンズ(1日交換タイプがお勧め)に換えるか、またはこの時期だけメガネに切り替えてみてはいかがでしょうか。
快適なコンタクトレンズライフを過ごすために目薬を使用する際も、使用方法を必ず確認の上、ご使用下さい。